第17回言語情報科学研究発表会

日時: 6月15日(金) 4:30〜
場所: 10号館3階会議室
発表者1: 石井友子(D1)
タイトル1: 日本人英語学習者の語彙連想について
内容1:
近年、第二言語習得研究において語彙習得に対する関心が高まってきた。それ に伴って、いかにして学習者の語彙知識を測定するかという問題も関心の高まりを見 せている。そのような動向の中で語彙連想タスクは、学習者の語彙知識の一端を示す ものとして語彙知識測定の目的で使われることがある。語彙知識測定のために語彙連 想タスクを使用するならば、そのようなタスクの結果が何を示すものであるかを議論 することは不可欠であると言えるが、そのような議論は今までほとんどなされてこな かった。そのような現状をふまえ、語彙連想タスクの結果から我々が知ることができ る学習者の語彙知識とはどのようなものであるのかを検討するため、 Syntagmatic-Paradigmatic Shift と呼ばれる現象について議論する。

発表者2: 河野直恵(D1)
タイトル2: 中国語の副詞“才”と助詞“了”の共起問題について
内容2:
現代中国語の副詞“才”が助詞“了”と共起不可能であることについては、以 前から文法書や誤用分析の研究で現象が指摘されている。しかし、なぜ共起不可能な のかということについて論じられることは少なく、また適切な説明はされていない。 本発表では、助詞“了”を完了のアスペクトを表す“了1”と文末の語気助詞“了2” に分け、それぞれ“才”と共起不可能であるかどうかを確認した上で、その原因を “才”の基本機能から考察する。


戻る