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大学院生研究発表会・言語系

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第18回言語情報科学研究発表会

日時: 7月13日(金) 4:30〜
場所: 10号館2階202教室(会議室ではありません!)
発表者1: 青砥清一(D1)
タイトル1: スペイン語の移動動詞+現在分詞
内容1:
スペイン語には,動詞迂言法の一つとして,IR「行く」,VENIR「来る」, ANDAR「歩く」などの移動動詞と現在分詞による複合動詞がある;IR+現在分詞「〜 して行く」,VENIR+現在分詞「〜して来る」,ANDAR+現在分詞「〜している」.こ のとき,IR,VENIR,ANDARは,プロトタイプ的な意味である空間移動を表現するので はなく,現在分詞の表わす進行中の事態に時間的方向性を与える継続相の助動詞とな る.
 また,これらの助動詞は,アスペクトを標示するだけではなく,談話の脈絡によっ て,発話時における話者心理の様態(主観的・客観的態度,確信,不信感,不安,軽 蔑など)を含意し,表現力を高める文体論的機能を持つ.
 本発表では,このようなアスペクト・モダリティーの助動詞への文法化現象を,そ れぞれの移動動詞における空間移動の方向性と状態を起源としたメタファー的拡張と 位置付け,複合動詞「移動動詞+現在分詞」の記述研究を行なう.
発表者2: 谷澤 優子(D2)
タイトル2: 感情を表すドイツ語過去分詞形容詞の意味的特性
内容2:
過去分詞はその統語的特徴から、動詞により近いものと、形容詞により近いも の、また完全に形容詞化されたものというように、動詞と形容詞の中間に段階的に位 置づけられる。本発表の趣旨は、個々の過去分詞の持つ統語的特性の違い、例えば前 置詞格目的語を項として実現することができるかどうか、等の相違点に着目し、それ らを「状態性」という意味特徴と関連付けて説明を試みることにある。特に過去分詞 は、感情表現において用いられる場合が多いので、ドイツ語の感情を表す過去分詞形容詞を題材に分析を行なう。


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 言語系大学院生研究発表会,1999-2001