Instructions for Posters |
ポスターセッションの主旨: 理論の健全な発展のためには、アプローチの多様性と意見の積極的な交換が不可欠です。ポスターセッションはこの目的を果たすためにあります。ペーパーセッションが時間を厳格に守って進むのに対し、ポスターセッションはとりわけ発表者と聴衆の討論の進め方に柔軟性があります。発表者は、自分のポスターの場所に立ってスタンバイして、まとまった論文発表をしてもよいし、最初から質問を受け付けるやり方で進めてもかまいません。このような方式をとることで、ポスターセッションで同じ関心をもった研究者と巡り会ったり、共同研究のきっかけとなることもあります。また、ポスターはあまり形式張らないので、誰でも突っ込んだ議論がしやすいという利点もあります。
人文系では、ポスターセッションは自然科学系ほど一般的となってはいませんが、場合によっては(例えば相互のやりとりの活性化など)ポスターセッションの方が有利な面もあります。参加者は議論を深めるよい機会と考えてください。
時間と場所:ポスターセッションは大会二日目の9月2日、13:00-14:00を予定しています。場所は18号館1階エントランス(「マルチメディアギャラリー」)です。細かい点については、ICCG4ウェブページのVenueのセクションをごらんください。パネルは9月3日の午後に撤去しますので、使ったポスターを持ち帰りたいときは、自分の責任で取り外してお持ち帰り下さい。
フォーマット:ポスターセッションには約60分を予定しています(一部ランチタイムと重なります)。発表者は有効面積が約85 x 165 cm(==33 x 65 inch)のパネルを提供されます。このスペースに研究内容の概要がわかるように、例文や図表の入ったレジュメを掲示してください。大判のポスターを1ページ貼ることもできれば、普通サイズのポスターを何ページか貼ることもできます。下にサンプルを示します。
発表者は各自、できあがったポスターを持参してください。印刷の設備は会場では提供できません。ポスターはセッション開始の前に、パネルに貼ってください。午前のセッションが終わったらすぐにポスター会場に訪れる参加者もいるかもしれないので、12:30までには準備を終えていることを望みます。各パネルには発表者の名前をアルファベット順に付けておく予定です。ポスターは英語で作成すること。討論の際には、使用言語は各自の便宜で決めて結構です。会場ではインターネット接続はできません。コンピュータの持ち込みを希望する場合は、必要なファイルは全部コンピュータ上に用意してスタンドアローンで使えるようにしてください。どうしてもインターネット接続をする場合は、ワイヤレス通信を準備してください(但し、自己責任です)
ポスター発表は約20件を予定しています。発表者はセッションの間、必ずポスターの場所に控えていてください。ポスターは大会二日目の間ずっとパネルに掲示しておいて結構です。ポスターを持ち帰りたければ、大会三日目のランチタイムまでに撤去してください。
ヒント:ポスターセッションは柔軟性のある方式なので、発表は通常の論文発表のように、論文を切れ目なく読むのとは違うやり方になるものと考えてください。むしろ、非常に短いレクチャー(5−10分くらい)で、いつでも質問が飛び込んでくるようなものと思うとよいです。要するに、研究の要点だけを提示して、あとは聞き手にあわせて進めていくものと考えてください。
約60分の時間枠で、聞き手はセッションの間、次々に幾つものポスターを見てまわることになります。発表者は同じ内容の話を何度かする可能性が大です。そうするだけの価値はあるので、飽きずに対応してください。
論文の完成版があれば、何部か持ってくることをおすすめします。詳しい内容のハンドアウトでも可です。興味を持った聞き手が持ち帰って、将来の交流に役立てることができるでしょう。