キャプションを活用した英語学習について

FLTA OB 菊地 俊一
【発表要旨】
アメリカにおける1970年代始めからのキャプション研究を概観し、キャプションを活用した英語学習の具体例として最近のNHKテレビの英語学習番組、市販のビデオ教材、DVD教材を紹介する。またキャプション活用の一つの形として菊地が博士論文で取り上げたキーワードキャプションの可能性にも言及する。アメリカ WGBH-Boston放送局のご厚意により入手可能となったキャプション史上初めて1971年にテレビ放送された本邦初公開とも思える貴重な映像を紹介する。
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e-learning による今後の英語教育の展望について

FLTA OB 菊地 俊一
【発表要旨】
e-learning の普及により、学校教育が様変わりしようとしている。日本では大学を卒業する最低単位として124単位を課しているがそのうち60単位は外部取得単位が認められることになっており、すべての単位を e-learning による通信制で単位認定を行う学部も出てきている。また文部科学省は、不登校・ひきこもりにより家庭にいる生徒に対しパソコンによる家庭学習を奨励し、それを単位として認定するよう指導している。世界的規模においても、国連は発展途上国でのe-learningを充実させようとし、欧米の大学レベルでのdistance educationも活発になってきている。
確かに、まるでゲームのように楽しく刺激的で、色鮮やかな動画を含むパソコン教材は学習者にとって魅力的ではあるが、e-learningのことを考えれば考えるほど、「学校」とは何か、「教室」とは何か、「授業」とは何か、「教師の役割」とは何か、こうした哲学的な問題と直面せざるを得ない。本発表では、e-learningに関わる国内外の動向を概観し、これからの日本の英語教育への影響を述べたい。
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「国際展開のためのe-learningの質保証について」
(QualityAssurance of Cross-Border e-Learning)

FLTA OB 菊地 俊一
【発表要旨】
国境を越えてe-learningが普及することにより、日本国内にいながら海外の大学とのオンライン授業により学位を取得することが可能となった。もはや教育は自動車や食料品と同じように輸出入の対象商品と見なしてもよい時代に入った。

そこで発生するのがe-learningによって提供される教育の質の問題である。とりわけ大学においては単位・学位の認定は大きな問題である。今回の発表では、教育のサービス貿易の観点から世界貿易機関(WTO)の枠組みに言及しながら、UNESCO、OECDの見解を概観する。
またイギリス、欧州、アメリカ、オーストラリア、中国、韓国、日本におけるe-learningの現状とその評価を考察しながら、質保証の測定のための世界統一基準設定の必要性を提言する。

単に特定のe-learning教材の評価を検討するのではなく、大学の経営戦略とし
て、あるいは海外進出の道具として、日本のe-learningはどこに向かおうとして
いるのかを大きな視野で論じる機会としたい。
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