近年,言語能力のとらえ方が大きく変わりつつあり,それにともなって言語教育のあり方にも新たなとらえ直しが行われています。「文法的に正確な文が作れ,理解ができる」ことだけが言語能力ではないことは明らかですが,では改めて「言語能力」とはどういうものなのか,言語を習得するとはどういうことなのか,と問われると,言語教育関係者の中にも必ずしも明確なコンセンサスが存在するとは言えません。 この授業では,「言語能力」「コミュニケーション能力」とは何か,それらは言語教育の中でどのように扱われるべきか,ということを,ディスカッションやグループワーク等を通じ,参加者全員で考えていきます。
1. これまで受けた言語教育の振り返り
2. テスト評論
・テスト理論
・言語テスト作成演習
3. ルーブリックによる評価
4. 日常の言語生活の中での評価
5. 「学び」についてのパラダイムシフト
6. 言語能力の構成概念
講義・ディスカッション・グループワーク・プレゼンテーション等
授業への参加状況(授業内での提出物・プレゼンテーション等含む),最終レポート
特にありません。必要あれば適宜授業内で指示します。
特にありません。必要あれば適宜授業内で指示します。
この授業に参加するために特別な予備知識は必要ありません。一人一人の学生がすでに持っているものをそれぞれ提示し,話し合いを行う過程において他者から学び,お互いの考えを調整しながら,自分たちなりの新しい概念を形成していくことを目指しています。 言語形式というより,言語を用いた活動のあり方に関心を寄せる学生にとって有益と考えています。