東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
ドイツの思想家テオドール・W・アドルノは、哲学や音楽、社会学、文学等、幅広い分野で著作活動を展開したことで知られるが、そのかたわらでエッセイ的な文章も数多く執筆している。この授業では、アドルノのエッセイのうち、全集版の「雑録」に収録されている短いテクストをドイツ語原文で精読することを通じて、エッセイストとしてのアドルノの仕事について考察する。
Adorno, "Notiz über Namen" (1930), "Wiener Memorial" (1930), "Worte ohne Lieder" (1931), "An Stelle eines Tagebuches" (1932), "Karlsbader Souvenirs" (1932), "Im Flug erhascht" (1954)などを扱う。
演習形式で進める。毎回担当者が事前に作成した訳文をつうじてテクストの内容を確認したうえで、それをもとに議論する。
授業への貢献度で評価する。
初回にプリントを配布する。
授業内で指示する。
ドイツ語の知識があること。