東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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言語教育・学習論II[言語態・テクスト文化論コース] (英語の問題)

  • 科目コード: 08C1616
  • 開講学期: S1S2
  • 曜限: 火曜3限 Tue 3rd
  • 教室: 駒場8号館 8-320
  • 単位数: 2
  • 担当教員: トム・ガリー

授業の目標・概要

「グローバル言語」「世界の共通語」と見なされてきた英語は様々な矛盾を孕んでいる。「共通」するには意思疎通が必要だが、英語は地域などによって方言化が進んでいるので母語話者同士でも相互理解が成り立たないことが珍しくない。「グローバル」な言語であると言っても、英語はいぜんとして英国や米国など少数の国と密接に関わっている。日本ではすべての子供が英語を勉強するが、実際に仕事や日常生活で英語を使う大人は一割にも満たさないと推測されている。この授業では、このような英語に纏わる様々な問題について検討・議論することによって理解を深めることを目標にする。

授業のキーワード

  • 英語
  • 教育
  • 言語
  • English
  • education

授業計画

実際に取り上げる議題は授業内のディスカッションの成り行きで決まるが、次のようなテーマが議論されると予想される。
1. 英語の言語としての特徴
2. 「標準英語」と英語の多様性
3. 世界における英語の普及と使用
4. 英語と政治
5. 英語と経済
6. 英語と文化
7. 日本における英語の歴史と位置づけ
8. 日本における英語教育の概論
9. 早期英語教育
10. 小中高における英語教育
11. 大学における英語教育
12. 社会人の英語学習
13. 英語教育に関する諸論争
14. 英語と日本語の相違点
15. 情報技術と英語

授業の方法

講義とディスカッション

成績評価方法

ディスカッションへの貢献、発表、レポート

教科書

参考文献は授業内で指定する

参考書

参考文献は授業内で指定する

履修上の注意

講義、ディスカッション、発表は日本語で行うが、日本語の参考文献と英語の参考文献両方が指定される予定である。レポートの言語は日本語でも英語でも可。