東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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テクスト分析演習IV(8) (ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」初稿精読)

  • 科目コード: 08C161108
  • 開講学期: S1S2
  • 曜限: 水曜4限 Wed 4th
  • 教室: 駒場8号館 8-321
  • 単位数: 2
  • 担当教員: 竹峰 義和

授業の目標・概要

ヴァルター・ベンヤミンが遺した論考のなかでもっともよく知られた「複製技術時代の芸術作品」であるが、現在邦訳で広く流通しているのは第二稿であり、それ以外に準備稿、初稿、仏訳稿、第三稿の計5つのヴァージョンが存在する。この授業では、そのなかで邦訳がいまだ存在しない初稿を、とりわけ第二稿との相違点に着目しつつドイツ語で精読することで、メディア・テクノロジーと知覚の変容をめぐるベンヤミンの思考の展開について考察する。

授業のキーワード

  • ベンヤミン、映画、テクノロジー、知覚
  • Benjamin
  • cinema
  • technology
  • perception

授業計画

テキストは基本的に『ベンヤミン新批判版全集』第16巻(Benjamin, Werke und Nachlaß. Kritische Gesamtausgabe, Band 16: Das Kunstwerk im Zeitalter seiner technischen Reproduzierbarkeit, hg. von Burkhardt Lindner unter Mitarbeit von Simon Broll und Jessica Nitsche, Frankfurt am Main: Suhrkamp 2012)所収のもの――ここでは「第二稿〔Zweite Fassung〕」と表記――をもちいるが、英訳や第二稿の邦訳も適宜参照する。

授業の方法

演習形式で進める。担当者が訳文を作成し、それをもとに議論をおこなう。

成績評価方法

授業への貢献度と期末レポートで評価する。

教科書

コピーを配布する。

参考書

授業内で指示する。

履修上の注意

ドイツ語の学習経験があること。