東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
フランス文学研究の第一人者による批評理論の概説書を読みながら、文学テクスト分析に必要な方法論や概念を学ぶ。
導入および問題点の提示の後、担当者を決め、アントワーヌ・コンパニョン『文学をめぐる理論と常識』(原書1998年、中地義和・吉川一義訳、岩波書店、2007年)を読み進め、文学理論における代表的な概念(文学、作者、世界、読者、文体、歴史、価値)をめぐってこれまでどのような議論が戦わされてきたのかを学ぶ。
担当者を決め、上記書籍を2回に1章程度、読み進め、議論する。中間レポートでは、トピックをひとつ選んで要約のうえ、その可能性や疑問点をまとめる。また、後半の授業でそれを発表する。期末レポートでは、批評理論をひとつ選び、それをもとに、自分で選んだ文学作品を分析する。
発表、議論、中間レポート、期末レポートにより総合的に評価する。
アントワーヌ・コンパニョン『文学をめぐる理論と常識』中地義和・吉川一義訳、岩波書店、2007年。
上記教科書の参考文献。
言語態・テクスト文化論コース内定生向け必修科目。