東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1

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言語教育・学習論I[学際言語科学コース] (言語能力論)

  • 科目コード: 08C1525
  • 開講学期: A1A2
  • 曜限: 金曜3限 Fri 3rd
  • 教室: 駒場8号館 8-112
  • 単位数: 2
  • 担当教員: 宇佐美 洋

授業の目標・概要

従来の伝統的な言語能力観,および近年生まれつつある新しい能力観について,学生自身が協働で情報収集を行い,ポスター発表・ディスカッションを通じてそれぞれの考え方についての理解を深めます。併せてそれら諸概念を批判的に比較検討することにより,自分なりの言語能力観を確立することを目指します。

授業のキーワード

  • 言語テスト,CEFR,コミュニケーション能力,スタンダード
  • Language Test
  • CEFR
  • Communicative Competence
  • Standard

授業計画

1. ガイダンス,学生のレディネス調査
2. 言語能力の枠組みに関する諸概念(CEFR, 日本語能力試験の改定,OPI, JF日本語教育スタンダード,外国語学習のめやす等)について,小グループ内で各自の調査結果の突き合わせおよびポスター発表準備
3. ポスター発表・ディスカッション
4. グループをシャッフルし,各概念間の共通点・相違点,相互関係等について検討
5. 各概念間の共通点・相違点,相互関係についてのポスター発表準備
6. ポスター発表・ディスカッション
7. 発表振り返り・言語能力観の歴史的変遷(講義)
8. 「新しい能力観」に関する諸概念について,小グループ内で各自の調査結果の突き合わせおよびポスター発表準備
9. ポスター発表・ディスカッション
10. グループをシャッフルし,各概念を批判的に比較検討
11. 各概念の批判的比較検討継続・ポスター発表準備
12. ポスター発表・ディスカッション
13. 発表振り返り・自分自身の「言語能力観」についての再考察

授業の方法

グループでの調査,ポスター発表およびそれに伴うディスカッション,質疑応答,講義等

成績評価方法

授業への参加状況30%,小課題への回答30%,最終レポート40%

教科書

必要に応じ授業中で指定しますが,課題に沿って学生自身が必要な文献等を自発的に探してくることも求められます。

参考書

必要に応じ授業中で指定しますが,課題に沿って学生自身が必要な文献等を自発的に探してくることも求められます。

履修上の注意

授業は,教師が提示した課題に基づいて学生が自ら情報収集してきたこと・調査してきたことを持ち寄り,それを小グループ内で突き合わせて検討する,という形で進んでいきます。各自自律的な態度で準備をしてこなければ,グループワークに貢献することは困難となります。