東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1

TEL: 03-5454-6376

FAX: 03-5454-4329

言語文化横断論演習[学際言語科学コース] (近代朝鮮における「文化」の社会史・政治史)

  • 科目コード: 08C1524
  • 開講学期: A1A2
  • 曜限: 火曜3限 Tue 3rd
  • 教室: 駒場5号館 517教室
  • 単位数: 2
  • 担当教員: 三ツ井 崇

授業の目標・概要

朝鮮半島とりわけ韓国の「文化」に対する関心は日々強まっている。しかし、韓国における対日文化開放が内政・外交的な性格をも合わせ持っていたことからもわかるように、「文化」に対する理解は、そのコンテンツへの理解のみならず、それが存在する政治的脈絡をも合わせて検討する必要がある。本講義では、近代朝鮮の「文化」と政治をめぐる諸問題について、いくつかの観点から整理し、概観することで、現代の「文化」と政治について理解する手がかりを得たい。

授業のキーワード

  • 韓国
  • 近代性
  • メディア
  • 運動
  • ナショナリズム

授業計画

概ね以下のようなテーマを扱う予定である(順不同)。
1.イントロダクション
2~3.「文化問題」の歴史性─朝鮮半島の近代史と「文化問題」の位相─
4~5.近代朝鮮社会とメディア
6~9.近代朝鮮における大衆社会の形成と文化─音楽/歌謡、美術、映画、スポーツ─
10~12.近代朝鮮における言語と学術
13.補論(1)
14.補論(2)
15.まとめ

授業の方法

講義形式を主とするが、部分的に演習形式を用い、受講者の積極的な参加を求める。

成績評価方法

平常点(出席・授業への参加度)と学期末レポートによる。

教科書

とくになし

参考書

武田幸男編『朝鮮史(世界各国史1)』山川出版社、2000年
吉田光男『韓国朝鮮の歴史』財団法人放送大学教育振興会、2015年
李成市・宮嶋博史・糟谷憲一編『朝鮮史(世界歴史大系2)』山川出版社、2017年
その他、授業中に指示する

履修上の注意

授業の内容の理解のために、韓国朝鮮史関連の授業をあらかじめ履修しておくか、朝鮮史の概説書を読むなどして、朝鮮近代史の流れを把握しておくのが望ましい。なお、文献をいくつか読むことになるが、必ずしも韓国朝鮮語の知識がなくてもかまわない。