東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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日本語学I (日本における表記符号(Punctuation)の歴史)

  • 科目コード: 08C1522
  • 開講学期: A1A2
  • 曜限: 金曜2限 Fri 2nd
  • 教室: 駒場8号館 8-110
  • 単位数: 2
  • 担当教員: 矢田 勉

授業の目標・概要

近・現代日本語表記は、本行の文字本体のみならず、様々な句読点(punctuation marks)やその他の記号、振り仮名などの、多くの(本来)オプショナルな付加的要素によって成り立っている。それらが果たす機能も決して小さいものではない。それらは、文学研究的にも大きく関心を持たれるべき対象であるが、書記言語を対象とする言語研究においても重要な研究対象であるはずであるが、今なお十分な研究成果が挙げられていないことは否めない。本講を通じて、そうした未開拓の面も大きい分野について、共に考えていきたい。

授業のキーワード

  • 表記符号・句読法・句読点・引用符・会話符・発音符号
  • Japanese Punctuation
  • 受講者
  • 講義形式
  • 講義中

授業計画

概ね以下のような内容を扱う予定である。
(1) 表記符号概説
(2) 句読法史(1) 日本語句読法前史
(3) 句読法史(2) 写本時代
(4) 句読法史(3) 近世板本
(5) 句読法史(4) 洋学と句読法
(6) 句読法史(5) 明治前期
(7) 句読法史(6) 明治後期以降
(8) 引用・会話符史(1) 引用符前史
(9) 引用・会話符史(2) 引用符の成立
(10)引用・会話符史(3) 会話符の成立
(11)発音符号史(1) 濁声点の変遷
(12)発音符号史(2) 濁音符号・半濁音符号の成立
(13)発音符号史(3) 濁音符号から濁点へ

授業の方法

主として講義形式によるが、受講者の課題作業も求める。

成績評価方法

平常点(40%)、レポート(60%)。

教科書

プリントを使用する。

参考書

適宜講義中に紹介する。

履修上の注意

予備知識の有無は前提としない。