東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
漢語派に属する諸言語について、19世紀及びそれ以後に著された論著を通して学び、その音韻と漢字音がどのように研究されてきたか考察することで、東アジア大陸部の主要言語に対する研究史を俯瞰的に理解します。
第1週 授業内容の紹介 第2週 漢字 第3週 言語特徴と音節構造 第4週 華南1 第5週 華南2 第6週 華中1 第7週 華中2 第8週 華北1 第9週 華北2 第10週 声調概観 第11週 声母概観 第12週 韻母概観 第13週 分類と親疎関係 漢字の音価を示すために国際音声記号(IPA)を用います。国際音声記号の基本についての解説は数週間に分けて行います。
講義と演習を主とします。作業の内容は週によって異なりますが、次の事柄を予定しています。 (1)配付資料に記されている事柄について自ら調べ、報告してもらう。 (2)配付資料以外に自主的に資料を探し、それに基づいて指摘を行ってもらう。
作業と期末レポートの結果から習熟度を測り、これに発展的学習への意欲を加味して判断します。
授業中に配付します。
沖森卓也、笹原宏之(編)『日本語ライブラリー 漢字』朝倉書店、2017年(ISBN: 4254516177)。
小泉保『改訂 音声学入門』大学書林、2003年(ISBN: 9784475018630)。
現代中国語の運用能力の有無は問いません。