清朝末期から中華民国初期にかけての主要な作家の思想と著作を通して、現代中国に於ける文学と言語がどの様に変遷し何を残したかを学びます。
1.清朝末期から中華民国初期にかけての文学と言語の変化について概説を行います。具体的には、以下のものを含みます。
・言文一致運動
・文言文から白話文への移行
・現代文学が何を残したか
・粤語(広東語)をはじめ中国南方での言文一致の達成困難について
2.主要な作家と事例について説明し、上記1の課題について認識を深めます。具体的には、以下のものを含みます。
・梁啓超と黄遵憲の文学思想
・胡適の白話文運動
・魯迅と周作人の現代文学に於ける成果
・広州と香港の広東語作品
講義形式とディスカッション形式を併用します。 講義形式ではシラバスの内容に合わせて、核心となる知識や観点を提示します。出席者には教員から提供する当該内容に関する短文を読解してもらい、理解を深めた後に、授業中にブリーフィングや質問、そして教員とのディスカッションを行ってもらいます。そして、最後に教員から授業内容についての復習と総括を行い、学習した内容の定着をはかります。
平常点を重視します。
授業中に指示します。
夏曉虹、王風等著:《文學語言與文章體式──從晩清到「五四」》,合肥市:安徽教育出版社,2006年1月。 夏曉虹:《晩清社會與文化》,武漢:湖北教育出版社,2001年3月。 李婉薇:《清末民初的粵語書寫(修訂本)》,香港:三聯書店,2017年6月。
講義には主に英語を使用しますが、読解する資料は主に中国語で記されています。