進化認知科学研究センターは、一つの専門分野にとどまらず、複眼的視点と複数の 研究手法に通じた若手研究者の育成を目指し、領域横断的な人間総 合科学を構築することを目標として活動を行っている。本講義は、進化認知科学センター関連メンバーを中心に提供される大学院向け教育科目である。 この科目では、心とことばに関わる諸領域の最新の研究成果に関する講義と、それぞれの領域の研究法の解説・演習を組み合わせて、異分野交流をはじめる手がかりを提供する。
9月初旬に集中講義で実施。
詳細については、6月中旬までにウェブサイト( http://ecs.c.u-tokyo.ac.jp )にて知らせる。
講義テーマは以下の6つを予定。
1.光で見る脳の働き
非侵襲脳活動計測法の1つである近赤外分光法(NIRS)について講義、実習を行う。
2.声の制御と知覚の相互作用
動物の発声行動を例に取り上げ、発声と聴知覚の相互作用について講義、実習を行う。
3.言語理解研究概説
「私たちはどのように文を理解しているか」をテーマに文理解研究に関する講義、実習を行う。
4.言語の脳内処理 - 脳波による脳機能計測実習
脳波測定はヒトの脳から生じる電気活動を記録し観察する方法である。人間の言語処理過程を脳波測定によってどのように解明するかについての講義、実習を行う。
5.動物音声科学
動物と人間の音声コミュニケーションの特徴について,主に行動生態学の視点から概観する。
6.fMRIの原理
脳機能イメージングの一つであるfMRI(機能的磁気共鳴画像法: functional magnetic resonance imaging)の原理について解説する。
講義と実習を組み合わせて行う
授業終了後提出してもらう複数のレポートに基づいて評価する
なし
講義で指定する
冬学期科目であるが、9月初旬に集中講義で実施するので、必ず開講前に履修仮登録するように注意すること。詳細については、6月中旬までにウェブサイト( http://ecs.c.u-tokyo.ac.jp/education/education.html )および掲示にて知らせる。