東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1

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言語情報科学特別講義I (心とことばー進化認知科学的展開)

  • 科目コード(修士): 31M200-1517A
  • 科目コード(博士): 31D200-1517A
  • 開講学期: A1A2
  • 曜限: 集中 Intensive 
  • 教室: 未定
  • 単位数: 2
  • 担当教員: 伊藤 たかね

授業の目標・概要

 進化認知科学研究センターは、一つの専門分野にとどまらず、複眼的視点と複数の 研究手法に通じた若手研究者の育成を目指し、領域横断的な人間総 合科学を構築することを目標として活動を行っている。本講義は、進化認知科学センター関連メンバーを中心に提供される大学院向け教育科目である。 この科目では、心とことばに関わる諸領域の最新の研究成果に関する講義と、それぞれの領域の研究法の解説・演習を組み合わせて、異分野交流をはじめる手がかりを提供する。

授業のキーワード

  • 進化認知科学
  • 機能的磁気共鳴法
  • 脳波
  • 言語
  • 動物音声

授業計画

9月初旬に集中講義で実施。 詳細については、6月中旬までにウェブサイト( http://ecs.c.u-tokyo.ac.jp )にて知らせる。 講義テーマは以下の6つを予定。 1.光で見る脳の働き 非侵襲脳活動計測法の1つである近赤外分光法(NIRS)について講義、実習を行う。
2.声の制御と知覚の相互作用 動物の発声行動を例に取り上げ、発声と聴知覚の相互作用について講義、実習を行う。
3.言語理解研究概説 「私たちはどのように文を理解しているか」をテーマに文理解研究に関する講義、実習を行う。
4.言語の脳内処理 - 脳波による脳機能計測実習 脳波測定はヒトの脳から生じる電気活動を記録し観察する方法である。人間の言語処理過程を脳波測定によってどのように解明するかについての講義、実習を行う。
5.動物音声科学 動物と人間の音声コミュニケーションの特徴について,主に行動生態学の視点から概観する。
6.fMRIの原理 脳機能イメージングの一つであるfMRI(機能的磁気共鳴画像法: functional magnetic resonance imaging)の原理について解説する。

授業の方法

講義と実習を組み合わせて行う

成績評価方法

授業終了後提出してもらう複数のレポートに基づいて評価する

教科書

なし

参考書

講義で指定する

履修上の注意

冬学期科目であるが、9月初旬に集中講義で実施するので、必ず開講前に履修仮登録するように注意すること。詳細については、6月中旬までにウェブサイト( http://ecs.c.u-tokyo.ac.jp/education/education.html )および掲示にて知らせる。