東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1

TEL: 03-5454-6376

FAX: 03-5454-4329

言語情報科学特別講義I (アジアの文字論)

  • 科目コード(修士): 31M200-1514A
  • 科目コード(博士): 31D200-1514A
  • 開講学期: A1A2
  • 曜限: 金曜4限 Fri 4th
  • 教室: 駒場8号館 8-209
  • 単位数: 2
  • 担当教員: 荒川 慎太郎

授業の目標・概要

言語学諸分野の中でも、理論的な枠組が十全とは言いがたい、文字論・文字学を講義する。古今の主要な文字体系(漢字系、インド系、ギリシャ・ラテン系など)が生まれ、今なお用いられている地域である、アジアを主対象とする(北アフリカ、すなわちヒエログリフなども対象範囲となる)。またこの地域の文字は類型的に様々であるため、文字のタイプ・類型も論じる。最後に講師の専門である、西夏文字(西夏語)に関しての概説も行う。 世界の主要な文字の系統、類型、字形特徴などを修得することを到達目標とする。

授業のキーワード

  • 文字、文字論、文字学、アジアの文字、古代文字、未解読文字、派生漢字、変形漢字、疑似漢字、西夏文字
  • Script
  • Study of Script
  • Scripts in Asia
  • Ancient Scripts

授業計画

受講生の関心に応じて内容を組み替えるため、この通りに授業するとは限らない。
1.言語学における「文字論・文字学」
2.文字研究のための術語・概念の解説1
3.文字研究のための術語・概念の解説2
4.文字の歴史と系統1
5.文字の歴史と系統2
6.文字の類型(表音文字を中心に)1
7.文字の類型(表音文字を中心に)2
8.文字の類型(表語文字を中心に)1
9.文字の類型(表語文字を中心に)2
10.東アジア文字概説
11.漢字系文字1(派生漢字)
12.漢字系文字2(疑似漢字)
13.未解読文字の研究-西夏文字の解読
14.西夏文字概説1
15.西夏文字概説2

授業の方法

講義による。

成績評価方法

レポートによる。

教科書

プリントを配布する。

参考書

河野六郎他編著『言語学大辞典 別巻 世界文字辞典』三省堂、2001年 他は授業中に指示。

履修上の注意

言語学、特に音声学の知識があればよいが、無くても受講可能。