東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1

TEL: 03-5454-6376

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日韓コミュニケーション論I (文化財をめぐる国際関係:日韓関係を中心に)

  • 科目コード(修士): 31M200-1420A
  • 科目コード(博士): 31D200-1420A
  • 開講学期: A1A2
  • 曜限: 月曜3限 Mon 3rd
  • 教室: 駒場8号館 8-205
  • 単位数: 2
  • 担当教員: 木宮 正史

授業の目標・概要

オムニバス講義という形式であるが、受講者には予め、当該授業に関わる論稿を読んできてもらった上で、 講師との質疑応答という形式で授業を進める。予習と授業を通して、何が争点、問題であるのかを明らかにしたい。 朝鮮半島に関して報じられている結果だけではなく、その背後にどのような経緯があったのか、専門家から詳細な話を 聞くことで、個別の文化財が持つ芸術的、歴史的、政策的な意味についても考察を深める。総合的な情報をふまえた上で、 各自が韓国文化や文化政策についてどのように考えるのか、そのためには各自がどのような研究が必要であり、 日本や国際社会としてどのような取り組みが必要か考える。

授業のキーワード

  • 日韓関係、文化財、文化、日韓国交正常化、韓国、文化財返還
  • South Korea\-Japan Relations
  • South Korea\-Japan Normalization
  • South Kore
  • Culture

授業計画

オムニバス講義として、下記の分野から講師を日韓を中心に招く予定である。確定次第、詳細をシラバスに反映する。 ガイダンス 1,韓国文化財関係者(韓国国立美術館でフランスからの朝鮮王朝実録返還を担当した美術史専門家、韓国国立美術館 李秀美部長) 2,韓国歴史学者(日本史の中で植民統治と文化財問題を考察。国民大学校 柳美那) 3,韓国国際法学者(国際法で文化財問題を考察。ソウル大学 李グンガン教授) 4,日本 韓国専門家 5,日本 オークラ、根津武術館など、朝鮮文化財を所蔵している団体の担当者、学芸員など) 6,日本 対馬関係者 7,日本 近代化施設世界遺産における朝鮮人強制労働の問題 8,日本 高麗博物館など朝鮮美術品を所蔵している博物館。日本における朝鮮文化財の意義など 9、英国 大英博物館など (韓国担当、イギリス美術館の文化財について) 10、韓国史あるいは韓国政治学者(韓国史・韓国政治から文化財問題をどう見るか元老学者。文化財庁の案。) +まとめ 1回+必要に応じてプラス1名あるいは中間に招聘はなく、討論の日を設ける。 

授業の方法

毎回の授業に関して、授業レポートを作成してもらいながら、授業に対する理解を深める。

成績評価方法

毎回の授業に対するコメントの提出、および学期末レポートの提出、そして平常点(授業への積極性・貢献度)など を総合的に勘案して成績評価を行う。

教科書

特に指定しないが、授業で関連の論文や著書を紹介するので、事前に学習しておくこと。

参考書

授業時間に紹介する。

履修上の注意

教養学部後期課程と大学院総合文化研究科の合併授業である。