LangackerのCognitive Grammarは元々一般性の高い枠組み・道具立てで言語現象を捉えようとする志向性が強いが、Cognitive Grammarの分析概念としてよく知られたもの(e.g. subjectification)などについても、従来の考え方を見直すことでより広範な言語現象を統合的に扱おうとすることが試みられている。この授業では、Cognitive Grammarの枠組みでdynamicityとfictivityという観点からどのような現象がどのように扱われるのかを見ていく。
Langacker (2008) Cognitive Grammar: A Basic Introduction, Chapter 14 “Engaging the World”および(Langacker以外の研究者によって書かれたものも含めて)それに関連する文献もあわせて読む予定だが、詳しいことは初回授業時に扱う予定の文献を紹介し、参加者と相談の上決める。)
担当者による指定文献の内容要約・コメントに基づく演習形式。
授業への貢献度と期末レポートを合わせて総合的に評価する。
Ronald W. Langacker. 2008. Cognitive Grammar: A Basic Introduction, Oxford University Press. (直接読むのは一部だけだが、関連参照箇所が多く含まれることになると思われるので、履修者は各自購入しておくこと。これ以外のものはマスターコピーを用意するか、downloadできるURLを紹介する。
授業中に適宜指示する。
履修を考えている場合には必ず初回授業に参加すること。