東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
最初に、モースの経歴、代表的な業績の照会とその中での『贈与論』の位置づけを講義の形でおこなう。
続いて、 «Gift, gift» (1925), Essai sur le don (1925)(抜粋)の順でモース自身のテクストを輪読する。
最後に、モース『贈与論』の継承、発展を意図する二つの試み(アメリカの人類学者David Graeber の提唱するアナキスト人類学、フランスの社会学者Alain Caillé らの提唱するconvivialisme )の主要な主張を検討し、モースの仕事の現在における意味と可能性を考える。
講義形式と演習形式を組み合わせておこなう。
授業中の発表(60パーセント)と学期末のレポート(40パーセント)
特になし
モース研究会 『マルセル・モースの世界』 平凡社〈平凡社新書〉、2011年。
クロード・レヴィ=ストロース 「マルセル・モースの業績解題(『社会学と人類学』への序文)」清水昭俊・菅野盾樹訳、『マルセル・モースの世界』、みすず書房、1974年所収。
その他の文献は授業内で紹介する。
特になし