東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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テクスト受容論II (ゲーテと同時代人の書いた人形劇『ファウスト博士』を原書で読む  )

  • 科目コード(修士): 31M200-0980A
  • 科目コード(博士): 31D200-0980A
  • 開講学期: A1A2
  • 曜限: 火曜4限 Tue 4th
  • 教室: 駒場10号館 10-204
  • 単位数: 2
  • 担当教員: 石原 あえか

授業の目標・概要

 『ファウスト』といえば、おそらくゲーテのライフワークが有名だが、ファウスト博士の物語はゲーテよりもずっと前から存在していた。そのゲーテも幼い頃、人形劇(マリオネット)で見て、強い印象を受けたはずの『ファウスト博士』とはどんな作品だったのだろう?  ゲーテと同時代人の書いた人形劇『ファウスト』をドイツ語のテクストで読む=翻訳のトレーニングを行うとともに、最終的にはゲーテの悲劇『ファウスト』とも比較を行い、ファウスト受容の一端を探りたい。

授業のキーワード

  • ファウスト博士、人形(マリオネット)劇、ゲーテ、ガイセルブレヒト(1762-1826)
  • Doctor Faust
  • Puppetry
  • Goethe
  • Geißelbrecht (1762-1826)

授業計画

レクラムから今年刊行されたばかりの、ドイツ・ヴァイマルのゲーテ・シラー文書館(GSA)で再発見されたゲーテの同時代人Johann Georg Geißelknecht作の人形劇『ファウスト博士』を原文で読み進める。ドイツ語文献講読演習を兼ねて、テクストを読みながら、適宜文学史的解説を加えていく。

授業の方法

演習形式で行う。共通のドイツ語テクストを履修者全員が読解・分析・議論する。

成績評価方法

授業への積極性および学期末にはレポートを課す予定。詳細は授業内で説明する。

教科書

Johann Gelrg Geißelbrecht: Doktor Faust. Das Wiedergefundene Marionettenspiel. Reclam 19505 (2018) *プリント対応可能だが、比較的安価な(6ユーロ程度)文庫につき、購入を推奨する。

参考書

ゲーテ『ファウスト』(岩波文庫などから複数刊行) その他、授業中に適宜紹介する。

履修上の注意

ドイツ語原書テクストを読むので、履修者はドイツ語中級以上の能力を持つ者に限る。毎回、原文を読み込む予習が必要になるので、それを了解した上での履修が前提条件。