東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
言語学の記号論的展開があり、構造主義があり、そして理論言語学が到来する。抽象言語があり、運用がある。そう言語学のドグマは教える。果たしてそうだろうか。少なくとも意味論を遡る時、そこには文化人類学や「文学語学」からの刺激だけでなく、哲学からの、論理学からの、心理学からの、認知科学・コンピュータ科学からの絶え間ない影響があった。現在も存在するその広大な相互作用の領域を渉猟する準備として、共通の考え方に慣れ親しみながら形式意味論の理論的基礎を習得してもらう。
教科書を読み進めながら、理解の困難な点を解説し、練習問題で実際の技能を身に付けてもらう。
形式意味論の理論的組立てを学びながら、言語の中の諸現象の標準的な分析に慣れ親しむことで、言語現象上の諸分野の精密な分析の端緒としてもらう。講義形式を中心にして、討論、演習を加えていく。
授業への積極的な参加とレポートの提出。場合によっては試験。
授業中に指示する。(今年度の教科書は未定。)
必要に応じて、授業中に指示する。
成績評価にも書いたが、授業に主体的に参加することを求めたい。練習問題の提出は、必須の条件。