東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
19世紀フランス詩の一つの頂点と目されるステファヌ・マラルメの詩集『ポエジー』(1899年)を精読する。各種辞書および注釈を頼りに、一語一語を丹念に吟味する作業をとおして、難解な詩の意味をできるだけ明確にとらえるとともに、詩人の文学創造を支える思想への理解を深めることを目標とする。
1 イントロダクション:マラルメを読むために
2 『ポエジー』読解(1):「祝盃」
3 『ポエジー』読解(2):「不遇の魔」
4 『ポエジー』読解(3):「窓」
5 『ポエジー』読解(4):「(苦い休息にも、飽きて…)」
6 『ポエジー』読解(5):「夏の悲しみ」
7 『ポエジー』読解(6):「蒼穹」
8 『ポエジー』読解(7):「海のそよ風」
9 『ポエジー』読解(8):「(処女にして、生気あふれ…)」
10 『ポエジー』読解(9):「(浄らかなその爪は…)」
以上の内容で全13回を終了する予定だが、余裕があればさらに後期詩編を読む。
講読形式による。
平常点およびレポート。
Stephane Mallarme, Poesie, Gallimard, "poesie", 1992.
適宜紹介する。
特になし。