東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
ジェラール・ド・ネルヴァルの「散策と回想」(1854年12月から1855年2月まで、「イリュストラシオン」に掲載)は、ジャーナリズムのただなかで内的探求の途を探った詩人の最後の試みである。ささやかなエッセーの体裁のもと、旅と記憶という二つの大きな主題を包含するテクストを精読するとともに、作品が書き込まれたコンテクストを考察し、19世紀半ばにおいて「私」のエクリチュールがもちえた可能性を考える。
「イリュストラシオン」紙の初出テクストにもとづき、「回想と散策」を精読する。
毎回担当者を決めての講読形式による。
平常点およびレポート。
コピーによる。
適宜指示する。
特になし。