ドイツ語は英語と同じく西ゲルマン語群に属し、当然のことながら、英語との共通点を多く持つ言語である。(外国語としてのドイツ語を学ぶ際には、既知の英語とに相違点の方に目が向いてしまいがちであるが。)その一方でドイツ語は、歴史的には何の関係もない日本語とも、文法的側面においていくつかの共通点を持っている。そうしたドイツ語に関して、主に文法的側面を中心に概観する。併せて、可能であれば、ドイツ語で書かれた言語学のテクストを読む訓練もしたい。
詳細は受講者の関心や希望、およびドイツ語を(どの程度)理解できるかどうかを基に考えたいが、おおよそ以下のことを予定している: ・ドイツ語の文法的な側面の概観(特に英語や日本語などと比較対照しながら)。 ・ドイツ語を言語としてある程度学んでいる受講者に関しては、ドイツ語で書かれた言語学のテクストを読むことに慣れる訓練(言語学の用語やドイツ語一般のトレーニングも含む)。 ・場合によっては、受講者の関心や専門(言語)に基づいて、関連するテーマについて発表してもらう。
授業への積極的な参加、発表/レポート/試験、など。
受講者の専門や関心に基づいて、必要に応じて授業の際に指示する。
吉田光演他 (2001) 『現代ドイツ言語学入門』 大修館書店 西本美彦&河崎靖 (2013) 『ドイツ語学を学ぶ人のための言語学講義』 現代書館 Pittner, K. & J. Berman (2010) Deutsche Syntax. Tuebingen: Narr. Duerscheid, C. (2010) Syntax. Goettingen: Vandenhoeck & Ruprecht. その他、必要に応じて授業の際に指示する。
受講者は、ドイツ語学習歴があることが望ましい。 積み上げ式の勉強が必要な分野なので、なるべく欠席しないこと。 (欠席した場合は、その分を自分でフォローして、次の授業に臨むこと。) インターアクティブな授業にしたく、積極的・自発的な発言を求めます。