1)類型論的研究を踏まえつつ、「語彙と構文」、語彙の多義性、構文の多義性、「談話と文法」「談話における事態表象化」等の観点から、日本語と英語において、語彙と項構造構文、語彙のメタファー拡張、節接続構文、モダリティ、語用標識(化)、談話標識(化)、発話連鎖、談話構造、談話における連接・結束性、等を分析し対照する。日本語と英語からの対照事例分析を中心的共有課題とするが、履修者の言語背景によって日英語の他の言語との対照も検討する。 2)さらに、第二言語習得論における母語の役割・母語の影響(所謂、言語転移 Language Transfer)に関する理論・研究史を概観した上で、「学習される言語」としての日本語・英語の対照分析を、どのように、英語母語話者の日本語の学習・習得(または他の言語の母語話者による日本語習得)、および、日本語母語話者の英語の学習・習得に関する研究に結びつけることができるかを考察する。構文理論・認知言語学・類型論を踏まえた対照分析を展開しつつ、言語習得研究における間言語的アプローチや方法論やリサーチ・デザインを考察する。
初回授業において配布し説明する。
講義とゼミ形式・演習を組み合わせる。学期初めは講義を軸に導入・概観を行い理論や体系の理解を促し、講読・議論・考察等が軌道にのるにつれゼミ形式を中心に進める。 修士論文・博士論文の研究計画を構築し、分析を進めることを目的とする恊働セミナーとする。 データ分析を立案し進めるために、必要に応じて、書き言葉コーパスや話し言葉コーパスや会話コーパス、さらに学習者コーパス等も恊働分析したりピア間で分析報告したりする。 詳細は、授業において説明する。
平常の授業活動を重視する。授業における議論への参加度、授業前後の文献読解、文献報告・議論、ミニレポートなどを総合的に判断して,評価をおこなう。
初回授業において指示する。
授業において指示する。
初回授業において履修者の背景や興味を共有し、文献資料やトピック内容取捨選択や配列や焦点等詳細を調整しますので、初回授業に参加して自分の興味・背景や目標を示してください。 大学院授業と合同で行う後期課程授業ですが、学部生(修士課程大学院生・博士課程大学院生)それぞれの段階に適した学習目標を設定します。