東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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言語情報科学特別講義I(ドイツ・ロマン主義の諸相とその批判的考察(1))

  • 科目コード(修士): 31M200-1515S
  • 科目コード(博士): 31D200-1515S
  • 開講学期: S1, S2
  • 曜限: 月(Mon)4 [14:55-16:40]
  • 教室: 8号館 8-322
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 伊坂 青司

授業の目標・概要

18世紀末から19世紀初期に形成されたドイツ・ロマン主義について、哲学・文学・宗教・芸術・社会などの各分野に広がった諸相を、愛・自我・自然といったテーマを設定して考察するとともに、ロマン主義の批判をいち早く行ったヘーゲルの議論の妥当性を検討することを課題とする。

授業のキーワード

  • ロマン主義
  • J・J・ルソー
  • 『新エロイーズ』
  • 根源的自我
  • フィヒテ
  • イロニー
  • F・シュレーゲル
  • 非我
  • 自然
  • 生命
  • スピノザ
  • 汎神論
  • シェリング
  • 自然哲学
  • 有機体
  • 精神
  • ヘーゲル
  • 『精神現象学』
  • ゲーテ

授業計画

1.はじめに-全体の概観
2.ロマン主義的愛の理想
3.ルソーの『新エロイーズ』
4.ヘーゲルの哲学的断片「愛」
5.ロマン主義的愛のリアリズム
6.フィヒテの自我哲学
7.根源的自我と非我
8.Fr.シュレーゲルのイロニー論
9.ヘーゲルによるロマン主義的イロニー批判
10.シェリングの自然哲学
11.生命=有機体論
12.自然と精神の同一性と非同一性
13.ヘーゲルの自然哲学と精神哲学の体系

授業の方法

ドイツ・ロマン主義の諸相をそれぞれのテーマについて概括的に講義をするとともに、それに関連するドイツ語の原典資料を解読し、ディスカッションを通して理解を深めることとする。

成績評価方法

課題レポート(50%)と授業への参加度(50%)による。

教科書

伊坂青司著『ヘーゲルとドイツ・ロマン主義』(御茶の水書房)

参考書

 

履修上の注意

Sセメスター(S1S2)とAセメスター(A1A2)は連続して履修することが望ましいが、どちらか1セメスターの履修も可。