東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
本演習では、主に共時的な視点から言語のヴァリエーション(変異)と変化への理解を深めていく。具体的には、既存のコーパスや方言地図、個人研究者がインターネットやフィールドワークを基に集めたデータをどのように分析し、結論に導くのか等を議論しながら理解を深めていく。同時に、社会言語学の研究で用いられる「apparent-time(見かけ上の時間)分析」や「real-time(経年)分析」、統計的手法、スタイルへの理解も深めていく。
本演習は、学生主体の輪読・議論を中心に進める形式とする。輪読に関しては、予めディスカッションリーダーを決め、担当箇所を準備してもらう。発表では、内容を把握したうえで要約し、かつ批判的に意見を述べることが期待される。ハンドアウトも作成・配布してもらう。聞き手の学生も、必ず文献を読み、質問を準備し、議論への活発な参加が期待されている。
授業・議論への参加、発表(ハンドアウトを含む)、課題、試験を総合的に評価。
日比谷潤子 (2012)『はじめて学ぶ社会言語学』ミネルヴァ書房.
授業の中で随時紹介していく。