東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
意味論と、その他部門へのインターフェイスを問題にする。意味論・語用論(実用論)を考察の中心に据えるということは、一般にコンテクストと呼ばれる文脈情報、談話情報と文法情報の相互干渉を認知と認識のレベルで問題にすることだと思う。このレベルで、一方では理論を使いながら個別言語から「言語」の探求を行い、他方では言語理論の知識を用いながら具体的な作業を行い個別言語の理解を深めていきたい。重点分野としてはAspect/Tense/ModalityやInformation Structureを考えている。今学期は名詞句の定性・不定性や指示と談話構造の関わりを重点的に取り上げたいが、参加者の希望なども聞きながら扱うテーマ、論文などを決めていきたい。
最初に参加者のテーマ設定を進めながら、関連のテーマに取り組むためのきっかけとなる論文を読み進める。同時に、参加者は素材となる対象言語と対象となる言語現象を決めて、記述的な提示と取り上げるアプローチについての特性についての考察を行う。個別言語の特性と一般言語学的な関連性の議論も行うことになる。
授業への積極的な参加とレポートの提出。
参加者の意見なども取り入れながら、授業中に指示する。