東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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翻訳理論I(シャトーブリアン『キリスト教精髄』研究)

  • 科目コード(修士): 31M200-0071S
  • 科目コード(博士): 31D200-0071S
  • 開講学期: S1, S2
  • 曜限: 月(Mon)4 [14:55-16:40]
  • 教室: 本郷・文学部3号館 仏文研
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 野崎 歓

授業の目標・概要

シャトーブリアン(1768-1848年)の『キリスト教精髄』(1802年)は19世紀フランスの文学はもちろんのこと、社会・文化に決定的な影響を及ぼした書物でありながら、日本においてはそこに小説『アタラ』『ルネ』が収録されていること以外、ほとんど知られていない。大著の全容をとらえ、革命後の時代においてこの詩的アポロジェティック(護教論)の企図が持ちえた射程を理解することを目標とする。

授業のキーワード

  • シャトーブリアン
  • フランス革命
  • 王政復古
  • 宗教と文学
  • キリスト教
  • 護教論
  • ロマン主義

授業計画

シャトーブリアンとその時代をめぐる概説ののち、『キリスト教精髄』の読解を行う。同書は「教義と教理」「キリスト教の詩学」「美術と文学」「信仰」の四部からなるが、各部の代表的な箇所を抜萃して精読する。全体の構成にも目を配るとともに、同時代の社会・文化的コンテクストに照らして作品の意義を明らかにする。

授業の方法

分担を決めての訳読・発表による。

成績評価方法

平常点およびレポート。

教科書

最初はコピーを配布し、参加者が確定した段階でChateaubriand, Genie du Christianisme, GF-Flammarion, 1993, 2 vol.を購入してもらう。

参考書

随時指示する。

履修上の注意