夏学期の「質的研究法」の授業では,質的研究の方法論に関する文献や,質的な研究方法論によって書かれた論文を批判的に検討することにより,質的研究が拠って立つ哲学的前提が量的研究とはいかに違うか,量的研究と質的研究双方の利点を相補的に組み合わせることは可能なのか,などのことについて議論を行い,理解を深めてきました。秋学期では,実際の研究例をさらに幅広く検討するとともに,学生自身が質的研究の計画を立て,データ収集・分析を協働で行い,小論文としてまとめるまでのプロセスを体験します。
1. 質的研究法
・混合研究法によって書かれた論文の批判的検討
2. 研究の具体的手法の検討
3. 学生自身による調査計画の立案
・検討
4. データ収集
5. 協働でのデータ分析
6. 発表
・検討
7. 全体の振り返り
論文講読・発表・ディスカッション,学生自身による研究計画の立案・データ収集・検討,プレゼンテーション等
授業への参加状況(授業内での提出物・プレゼンテーション等含む),最終レポート
特にありません。必要あれば適宜授業内で指示します。
特にありません。必要あれば適宜授業内で指示します。
この授業は,特定の質的研究手法を紹介し,習得してもらうための授業ではありません。なぜ自分は質的研究法を取る必要があるのか,自分の問題意識にうまく対応するためには,どういう手法をとるのがいいか(あるいはどのような手法を自ら作り出す必要があるか)ということを自ら考え,他のメンバーとともに議論を深めていくための授業です。 夏学期の「質的研究法」を履修しているとより理解が深まると思われますが,秋学期から初めて履修する学生も問題なく参加できるよう,配慮を行います。