東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
現代の世界におけるいわゆるグローバル化と不均等な脱=植民地化のなかで、ローカルな文化は多くの場所で近代的な諸価値との再交渉を迫られている。この授業では様々な文献を読みながら、こうした問題についての認識を深めるための手がかりを探ってゆきたい。
文献については基本的に日本語で読めるもの(外国文献については邦訳のあるもの)を使用する。昨年度ははアントニオ・ネグリ、マイケル・ハート『〈帝国〉』をとりあげたが、今学期については受講者とも相談のうえ決めたい。ちなみに、これまでにとりあげた文献にはポール・ギルロイ『ブラック・アトランティック』、ジェイムズ・クリフォード『ルーツ』、ロビン・D.G.ケリー『フリーダム・ドリームス―アメリカ黒人文化運動の歴史的想像力』、ビジャイ・プラシャド『褐色の世界史』、石牟礼道子『苦海浄土』などがある。
文献の講読と受講者の発表、討論によって授業を進めて行く。
平常点、レポートなどで評価する。
必要に応じてプリントを配布する。
適宜指示する。