東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1

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言語情報科学特別講義I(ドイツ・ロマン主義の諸相とその批判的考察(2))

  • 科目コード(修士): 31M200-1516A
  • 科目コード(博士): 31D200-1516A
  • 開講学期: A1, A2
  • 曜限: 月(Mon)4 [14:55-16:40]
  • 教室: 8号館 8-206
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 伊坂 青司

授業の目標・概要

18世紀末から19世紀初期に形成されたドイツ・ロマン主義について、哲学・文学・宗教・芸術・社会などの各分野に広がった諸相を、神・芸術・国家といったテーマを設定して考察するとともに、ロマン主義の批判をいち早く行ったヘーゲルの議論の妥当性を検討することを課題とする。

授業のキーワード

  • ロマン主義
  • スピノザ
  • 汎神論
  • 敬虔主義
  • 感情
  • ヤコービ
  • 精神
  • ヘーゲル
  • 『精神現象学』
  • ゲーテ
  • シェリング
  • 芸術哲学
  • C・D・フリードリヒ
  • 風景画
  • 家族
  • 市民社会
  • 国家
  • 自由
  • A・ミュラー
  • 歴史

授業計画

1.はじめに-全体の概観
2.敬虔主義と感情
3.スピノザの汎神論
4.ヤコービの「信の哲学」
5.ヘーゲルの宗教構想
6.古典主義とロマン主義の芸術
7.シェリングの芸術哲学
8.C.D.フリードリヒの風景画
9.ヘーゲル美学における絵画論
10.国家=機械論と有機体論
11.A.ミュラーの家族=国家論
12.家族・市民社会・国家
13.ヘーゲルの国家構想と歴史哲学
14.全体の問題の総括と討論
15.まとめとレポート提出

授業の方法

ドイツ・ロマン主義の諸相をそれぞれのテーマについて概括的に講義をするとともに、それに関連するドイツ語の原典資料を解読し、ディスカッションを通して理解を深めることとする。

成績評価方法

課題レポート(60%)と授業への参加度(40%)による。

教科書

伊坂青司著『ヘーゲルとドイツ・ロマン主義』(御茶の水書房)

参考書

 

履修上の注意

Sセメスター(S1S2)とAセメスター(A1A2)は連続して履修することが望ましいが、どちらか1セメスターの履修も可。