東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1

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日韓コミュニケーション論I(1970年代の国際政治と東アジア)

  • 科目コード(修士): 31M200-1420A
  • 科目コード(博士): 31D200-1420A
  • 開講学期: A1, A2
  • 曜限: 月(Mon)3 [13:00-14:45]
  • 教室: 8号館 8-208
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 木宮 正史

授業の目標・概要

1970年代の国際政治は「デタント」として特徴づけられる。1960年代の冷戦の絶頂期が70年代に入り、米中和解や米ソデタントなど、大国間国際政治のレベルで「デタント」と呼ばれる緊張緩和への動きが生まれ、それが一定程度制度化されたにもかかわらず、それが必ずしも堅固化しなかったという点に特徴があると思われる。また、大国間国際政治におけるデタントが、冷戦体制に組み込まれた諸地域や諸国家に対してどのような影響を及ぼし、どのような帰結をもたらしたのかに関しても、近年、外交文書の公開とともに研究が蓄積されつつある。本授業では、当該分野に関する最先端の研究成果を読み、1970年代国際政治に関する研究に新たな視点を取り入れることを目指す。そのうえで、受講者の関心に沿って、1970年代国際政治に関連した事例研究を行い、発表してもらうことも考えている。

授業のキーワード

  • 冷戦
  • デタント
  • 1970年代
  • 米中和解
  • 朝鮮半島

授業計画

授業の3分の2くらいは、当該テーマに関する基本的な文献を輪読することによって、1970年代の国際政治に関する基本的な知識を獲得するとともに、何が争点になっているのかを確認することを目指す。さらに、1970年代における国際政治の動態と、その中で展開された朝鮮半島をめぐる国際政治、さらには、朝鮮半島内部で展開された政治経済の動態に関しても考察する。
授業の3分の1くらいは、各自、できるだけ当該テーマにひきつけた研究発表を行い、それに関する相互評価を行うことで、各自の研究の進展を図るとともに、そうした研究が、先行研究に対してどのような新たな知見を加えられるのかに関して共に考える。

授業の方法

演習(基本的には担当を決めて、内容を要約して発表、それに関する論点を提示してもらったうえで、議論を通して当該テーマに関する理解を深める。)   

成績評価方法

平常点とレポートによる。

教科書

教科書は追って指示する。

参考書

 

履修上の注意

本授業は、大学院総合文化研究科、大学院学際情報学府との合併授業であり、場所は駒場Ⅰキャンパスで行う。