東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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言語態基礎論III(バイヤールから批評理論を学ぶ(盗む))

  • 科目コード(修士): 31M200-1080A
  • 科目コード(博士): 31D200-1080A
  • 開講学期: A1, A2
  • 曜限: 水(Wed)2 [10:25-12:10]
  • 教室: 8号館 8-209
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 郷原 佳以

授業の目標・概要

ピエール・バイヤールは現在も活躍する文芸批評家であり、従来の批評とは異なる大胆な命題と分析で読者を驚かせてきた。批評でありながら一種の小説のようにも読めるところも、その著作の特徴である。にもかかわらず、バイヤールのテクスト分析はオーソドックスな批評理論をみな踏まえて活用したものであり、その著作を読みながら物語論や読書理論などを知り、かつその実践や展開の方法を学ぶことができる。本授業では、バイヤールを通して批評理論を学び取りたい。

授業のキーワード

  • バイヤール
  • 物語論
  • 読書理論

授業計画

始めに授業の趣旨およびバイヤールについて簡単な紹介を行った後、邦訳のある『アクロイドを殺したのは誰か』および『読んでいない本について堂々と語る方法』(『シャーロック・ホームズの誤謬』を扱うかは未定)を中心に、背景にある批評理論と合わせて読解を行う。

授業の方法

イントロダクションの後は演習形式で行う。あらかじめ担当者を決めておき、担当者はテクストを要約した上で、テーマを抽出し、問題提起を行う。

成績評価方法

授業での報告・議論および学期末レポートで総合的に評価する。

教科書

『アクロイドを殺したのは誰か』(大浦康介訳、筑摩書房)、『読んでいない本について堂々と語る方法』(大浦康介訳、筑摩書房)

参考書

 

履修上の注意

クリスティ『アクロイド殺害事件』やドイル『バスカヴィル家の犬』を読んでいることは前提とする。