東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1

TEL: 03-5454-6376

FAX: 03-5454-4329

テクスト受容論I(デリダの自伝的テクストおよび自伝論を読む)

  • 科目コード(修士): 31M200-0971S
  • 科目コード(博士): 31D200-0971S
  • 開講学期: S1, S2
  • 曜限: 水(Wed)2 [10:25-12:10]
  • 教室: 8号館 8-420
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 郷原 佳以

授業の目標・概要

哲学者ジャック・デリダは1970年代の「送る言葉(envois)」以降、著作に自伝的要素をちりばめるようになった。他方、1980年代の『ニーチェの耳伝』や『メモワール――ポール・ド・マンのために』に顕著なように、「自伝」は彼の主題でもあった。本授業では、デリダの自伝的なテクストをその自伝論と共に読解することで、デリダがいかなる「自伝の脱構築」をはかったのかについて考察する。

授業のキーワード

  • デリダ
  • 自伝

授業計画

始めに授業の趣旨、および、どのようなテクストがあるのかについて説明した後、「涙」「子ども」「母」「動物」「虚構性」といったテーマを立てながら、実際にいくつかのテクストを読む。取り上げることを予定しているのは、 自伝的テクストとしては、« Circonfession », « Un ver à soie », L’animal que donc je suis, 自伝論としては、Mémoires. Pour Paul de Man, « Il n’y a pas le narcissisme » (autobiophotographies) » など(それぞれ一部分)。

授業の方法

講義と演習を組み合わせて行う。

成績評価方法

授業での報告・議論および学期末レポートで総合的に評価する。

教科書

コピー資料を使用する。

参考書

 

履修上の注意

デリダのフランス語テクストを読むので、フランス語力が必要。テクストは予習してくること。