東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
日本語史研究において最も大きな比重を占める資料は、文献資料である。
本講義は、日本語史研究に必要な古文献の読解能力を養成することを目的とする。
A:万葉仮名文資料・B:平仮名文資料・C:片仮名文資料・D:訓点資料・E:古辞書・F:仏教文献・G:キリシタン資料といった各種資料について、具体的資料を参照しつつ、その読解の要点をまとめていく。
概ね次のような順序で進める予定である(進度等の都合により、変更の可能性あり)。
01)概説―文献と日本語史研究
02)万葉仮名文資料の読み方(1)
03) 万葉仮名文資料の読み方(2)
04) 平仮名文資料の読み方(1)
05)平仮名文資料の読み方(2)
06)平仮名文資料の読み方(3)
07) 片仮名文資料の読み方(1)
08) 片仮名文資料の読み方(2)
09)訓点資料の読み方(1)
10) 訓点資料の読み方(2)
11) 古辞書の歴史と利用法
12) 仏教文献の読み方
13) ローマ字本キリシタン資料の読み方
講義形式だが、受講者の作業時間を多く取る。
平常点(40%)とレポート(60%)による。
プリントを配付する。
『日本語の歴史 別巻 言語史研究入門』平凡社ライブラリー,2008。
他は授業中に適宜紹介する。
Aセメスターの「日本語解析Ⅰ」は、本授業の内容を前提として進められる。